はじめに
こんにちは!
今回はカウンセリングの技法の一つとして有名な「認知療法」について説明していこうと思います✨
突然ですが、皆さんは自分の考え方に不満を抱いたことはございませんか?
「もっと良い考え方ができれば良いのに」
「なんでこんな嫌な気分にいつもなるのだろう」
と思っている方には特に今回の記事を読んでいただきたいと思います😊
是非最後までお付き合いくださいませ❗
認知療法
認知療法はアーロン・T・ベックという方が考案した心理療法です。
アーロン・T・ベックは「考え方が変われば感情も変わる」ということに気付きました。
例えば「外を歩いている途中で大雨が降った」場面を想像してみてください。
あなたは雨についてどう思うでしょうか?
ちょっと考えてみてくださいね😁
考え終わりましたか?
一例ですが、
雨について「突然降るなんて最悪!」と考えた場合は気分が落ち込みます。
雨について「冷たくて気持ちいい」と考えた場合は気分が上がります。
雨について「降ってきたから喫茶店で休もう」と考えた場合は気分に変化がありません。
あなたはいかがだったでしょうか?
一つの事柄に対して常に一つの考え方しかできないとは限りません。
「認知療法」では複数の考え方を持ち心を軽くしていくことを最終目標としています!
どの考え方を選択してどの気分になるのかは本人次第なのです✨
認知の過程
「認知=考え方」には流れというものがございます。
いきなりひょっこりと考えが生まれる訳ではないのですね😁
以下の流れで考えが生まれます。
中核信念(スキーマ)
↓
媒介信念(構え、ルール、思い込み)
↓
自動思考
自動思考が「今自覚できている考え方」です。
自動思考の内容次第で気分が上がったり下がったりします。
認知の過程について今から一つずつ解説していきます😊
中核信念(スキーマ)
「中核信念」とは自分や周囲に対しての価値観です。
無意識の領域にある「無自覚な考え方」ですね🔅
幼児期に「駄目な子」と言われ続けた人は「自分は駄目だ」と思い込んで成長します。
この刷り込まれた(刷り込んだ)思い込みが中核信念です!
癒えていない心の傷や価値観の歪みがあると自動思考に悪影響を及ぼします😥
媒介信念(構え、ルール、思い込み)
「媒介信念」とは「中核信念」から生じた新たな価値観のことです。
「自分は駄目だ」と思い込んで成長した人は
「駄目な奴はいらない」「駄目な奴は楽しんではいけない」
と「駄目」なことに対して新たな価値観を追加していきます!
無意識の内に「中核信念」の内容がエスカレートしていくのですね😱
自動思考
「自動思考」とは「中核信念」と「媒介信念」から自然に生じる考え方です。
「論理療法」で言うところの「ラショナルビリーフ」と「イラショナルビリーフ」です。
※論理療法はこちらに詳しく解説したものがございます。もし良ければご一読お願いいたします✨
単一の「自動思考」は視野を狭めます。
その結果「他者の考え方を否定」してしまったり「何故か上手くいかない」ということが増えたりします。
例えば「媒介信念」で「駄目な奴はいらない」という価値観が生じたとしましょう。
すると「自動思考」で「自分は駄目だからいらない=雑に扱われて当然だ」
と考えるようになってしまいます。
当人にとっては「自動思考」が「世間の常識」です。
ですのでその内「あの人も自分と同じように駄目だから雑に扱うのが普通だ」と
他者に対しても自身の考え方を押し付けるようになっていきます。
負の連鎖ですね💦
自動思考の改善方法
「中核信念」と「媒介信念」に気付いて修正を加えることにより「自動思考」は改善されます!
「どうしてこの考え方をしたのか」
「あらゆる条件を考慮した上で自分の考え方は本当に論理的なのか」
「この考え方に隠れている真意は何なのか」
気分が落ち込んだときはこれらのことを自問自答してみます。
そうすることで「媒介信念」が明るみになり最終的に「中核信念」に辿り着くことができますよ😊
おわりに
いかがだったでしょうか?
今回は「認知療法」についての解説をいたしました!
もしも思い悩んでいることがあるのならばまずは自身の価値観を修正しましょう。
価値観の修正ができたら今度は考え方を増やしていきます!
複数の考え方を持つことにより嫌なことがあっても気持ちが楽になりますよ😊
※Amazonにて「論理療法・認知療法」というタイトルの電子書籍を出版いたしました✨
今回お伝えした内容よりも少し詳しく書いておりますので是非お読みいただけると嬉しいです😁
最後までお付き合いしていただきまして誠にありがとうございました。
また次回の記事もよろしくお願いいたします✨
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